Skip to content
このドキュメントは、CakePHP 2.x の PHP 8 対応フォーク pieceofcake2/cakephp のものです。 フォークについて

コントローラ ​

コントローラは MVC の 'C' です。ルーティングが適用されて適切なコントローラが見つかった後、 コントローラのアクションが呼ばれます。コントローラはリクエストを解釈して操作し、適切なモデルが 呼ばれるのを確認して、正しいレスポンスまたはビューを書き出します。コントローラはモデルとビューの 仲介者とみなすことが出来ます。コントローラは薄くシンプルに、モデルを大きくしましょう。 そうすれば、あなたの書いたコードは再利用しやすくなり、そして簡単にテスト出来るでしょう。

一般的に、コントローラは1つのモデルのロジックを管理するために使われます。 たとえば、オンラインベーカリーのサイトを構築しようとしている場合、レシピやその材料を管理する RecipesController と IngredientsController を作るでしょう。 コントローラは複数のモデルを扱う場合でも問題なく動作しますが、CakePHP では 主に操作するモデルにちなんで、コントローラの名前が付けられます。

アプリケーションのコントローラは AppController クラスを継承し、そしてそれは Controller クラスを継承しています。 AppController クラスは src/Controller/AppController.php に定義し、アプリケーションのコントローラ全体で 共有されるメソッドを含めるようにしましょう。 独自のコントローラは src/Controller/ に、コンポーネントは src/Controller/Component/ に置きます。 従来の app/ レイアウトのアプリケーションでは、代わりに app/Controller/ と app/Controller/Component/ を使います。詳しくは CakePHP のフォルダ構造 を参照してください。

コントローラは、リクエストを操作するための アクション と呼ばれるいくつかのメソッドを提供します。 デフォルトで、コントローラ上のすべての public メソッドはアクションとなり、URL からアクセスが出来ます。 アクションはリクエストを解釈してレスポンスを返す役割があります。 普通、レスポンスは描画されたビューの形式となっていますが、同様のレスポンスを作成する方法は他にもあります。

AppController ​

冒頭で述べたように、 AppController クラスはアプリケーションのすべてのコントローラの 親クラスとなります。 AppController はそれ自身、CakePHP のコアライブラリに含まれる Controller クラスを継承しています。 AppController は src/Controller/AppController.php に次のように定義されます。

// src/Controller/AppController.php
class AppController extends Controller
{
}

AppController で作られたクラス変数とメソッドはアプリケーション中のすべてのコントローラで 有効となります。コントローラ共通のコードを AppController に書くのが理想的です。 コンポーネントは多くのコントローラ (必ずしもすべてのコントローラとは限りません) で使われるコードを まとめるのに使われます (コンポーネントについてはあとで学びます)。

コントローラにある特定の変数が指定された場合には、CakePHP は通常のオブジェクト指向の継承ルールが 適用された上で、少し特別な動作をします。コントローラで使用されるコンポーネントとヘルパーは 特別に扱われます。この時、 AppController の配列の値と子コントローラの配列の値でマージされます。 常に子クラスの値が AppController の値を上書きします。

NOTE

CakePHP は、 AppController とアプリケーションのコントローラとで、次の変数をマージします。

  • Controller::$components
  • Controller::$helpers
  • Controller::$uses

AppController で Controller::$helpers 変数を定義したら、デフォルトで Html ヘルパーと Form ヘルパーが追加されます。

また、子コントローラのコールバック中で AppController のコールバックを呼び出すのは、 このようにするのがベストです。

public function beforeFilter()
{
    parent::beforeFilter();
}

クラスの読み込み ​

このマニュアルのサンプルコードには App::uses() を書いていません。CakePHP 自身のクラスは Composer によってオートロードされます。また、アプリケーションスケルトン (pieceofcake2/app) では、 composer.json の classmap 設定でアプリケーションのクラスを登録しています。

"autoload": {
    "classmap": ["src/"]
}

この設定があれば、コントローラ、モデル、コンポーネント、ビヘイビア、ヘルパー、シェルに App::uses() は必要ありません。新しいクラスファイルを追加したときは、Composer に認識させるために composer dump-autoload を実行してください。

classmap を使っていないアプリケーション (たとえば app/ レイアウトの古いアプリケーション) では、 これまでどおり App::uses() で自分のクラスを読み込みます。たとえば、各コントローラファイルの先頭に App::uses('AppController', 'Controller'); と書きます。Composer でオートロードされない プラグインのクラスも、 App::uses('MyPluginHelper', 'MyPlugin.View/Helper'); のように App::uses() で読み込む必要があります。

リクエストパラメータ ​

CakePHP アプリケーションにリクエストがあった時、CakePHP の Router クラスと Dispatcher クラスは適切なコントローラを見つけて、それを生成するために Routes Configuration を使います。リクエストデータはリクエストオブジェクトの中に カプセル化されています。CakePHP は、すべての重要なリクエスト情報を $this->request プロパティにセットします。CakePHP のリクエストオブジェクトについてのより詳しい情報は Cake Request セクションを参照してください。

コントローラのアクション ​

コントローラのアクションは、リクエストパラメータを、要求を送ってきたブラウザやユーザーに対する レスポンスに変換する役割があります。CakePHP は規約に則ることで、このプロセスを自動化し、 本来であればあなたが書かなければならなかったコードを省いてくれます。

CakePHP は規約に従って、アクション名のビューを描画します。オンラインベーカリーのサンプルに 戻ってみてみると、 RecipesController は view(), share(), search() アクションが 含まれています。このコントローラは src/Controller/RecipesController.php にあり、 次のようなコードになっています。

// src/Controller/RecipesController.php

class RecipesController extends AppController
{
    public function view($id)
    {
        //action logic goes here..
    }

    public function share($customerId, $recipeId)
    {
        //action logic goes here..
    }

    public function search($query)
    {
        //action logic goes here..
    }
}

これらのアクションのビューは templates/Recipes/view.ctp 、 templates/Recipes/share.ctp 、 templates/Recipes/search.ctp にあります。 規約に従ったビューのファイル名は、アクション名を小文字にしてアンダースコアでつないだものです。 従来の app/ レイアウトでは、ビューファイルは templates/ ではなく app/View/ に置きます。

通常、コントローラのアクションは View クラスがビューを描画するために使うコンテキストを 作るために Controller::set() を使います。CakePHP の規約に従うと、手動でビューを 描画したり生成したりする必要はありません。コントローラのアクションが完了すると、CakePHP はビューの 描画と送信をします。

もしデフォルトの動作をスキップさせたければ、次のテクニックを使えばビューを描画するデフォルトの動作を バイパスできます。

  • コントローラのアクションから文字列もしくは文字列に変換可能なオブジェクトを返した場合、 その文字列がレスポンスのボディとして使われます。
  • レスポンスとして CakeResponse を返すことが出来ます。

コントローラのメソッドが Controller::requestAction() から呼ばれた時、 文字列ではないデータを返したい場合があると思います。もし通常のウェブのリクエストからも requestAction からも呼ばれるコントローラのメソッドがあれば、値を返す前にリクエストタイプを チェックしましょう。

class RecipesController extends AppController
{
    public function popular()
    {
        $popular = $this->Recipe->popular();
        if (!empty($this->request->params['requested'])) {
            return $popular;
        }
        $this->set('popular', $popular);
    }
}

上記のコントローラのアクションは Controller::requestAction() と 通常のリクエストとで、メソッドがどのように使われるかの例です。requestAction ではない 通常のリクエストに配列のデータを戻り値として返せば、エラーの原因になるのでやめましょう。 Controller::requestAction() のより詳しい情報については Controller::requestAction() のセクションを参照してください。

アプリケーションでコントローラを効率的に使うために、CakePHP のコントローラから提供される いくつかのコアな属性やメソッドを説明しましょう。

リクエストライフサイクルコールバック ​

class Controller

CakePHP のコントローラは、リクエストのライフサイクル周りにロジックを挿入できる コールバック関数がついています。

method Controller::beforeFilter()

method Controller::beforeRender()

method Controller::afterFilter()

コントローラのコールバックに加えて、 コンポーネント も同じようなコールバックを 提供します。

コントローラのメソッド ​

コントローラのメソッドとその説明については、 CakePHP API を確認してください。

ビューとの関係 ​

コントローラはビューとお互いに影響しあっています。最初に、コントローラは Controller::set() を使って、ビューにデータを渡すことが出来ます。 どのビュークラスを使うか、どのビューを描画すべきか、を決めることも出来ます。

method Controller::set(string $var, mixed $value)

method Controller::render(string $view, string $layout)

指定したビューを描画する ​

コントローラでは、規約に従ったものではなく、別のビューを描画したことがあるかもしれません。 これは Controller::render() を直接呼び出すことで出来ます。 一度 Controller::render() を呼び出すと、 CakePHP は再度ビューを描画することはありません。

class PostsController extends AppController
{
    public function my_action()
    {
        $this->render('custom_file');
    }
}

これは templates/Posts/my_action.ctp の代わりに templates/Posts/custom_file.ctp を描画します。

また、次のような書式で、プラグイン内のビューを描画することもできます。 $this->render('PluginName.PluginController/custom_file')

例:

class PostsController extends AppController
{
    public function my_action()
    {
        $this->render('Users.UserDetails/custom_file');
    }
}

これは plugins/Users/View/UserDetails/custom_file.ctp を描画します。 プラグイン内のテンプレートは、プラグイン自身の View/ ディレクトリに置きます。

フローコントロール ​

method Controller::redirect(mixed $url, integer $status, boolean $exit)

method Controller::flash(string $message, string $url, integer $pause, string $layout)

コールバック ​

Controller Life Cycle に加えて、CakePHP は scaffolding に関連したコールバックも サポートしています。

method Controller::beforeScaffold($method)

method Controller::afterScaffoldSave($method)

method Controller::afterScaffoldSaveError($method)

method Controller::scaffoldError($method)

その他の便利なメソッド ​

method Controller::constructClasses()

method Controller::referer(mixed $default = null, boolean $local = false)

method Controller::disableCache()

method Controller::postConditions(array $data, mixed $op, string $bool, boolean $exclusive)

method Controller::paginate()

method Controller::requestAction(string $url, array $options)

method Controller::loadModel(string $modelClass, mixed $id)

コントローラ変数 ​

コントローラの変数とその説明については、 CakePHP API を確認してください。

Controller::$name 変数はコントローラ名がセットされます。 通常これは、コントローラが使うメインのモデルの複数形となります。 このプロパティは必須ではありません。

// $name 変数の使い方のサンプル
class RecipesController extends AppController
{
    public $name = 'Recipes';
}

$components と $helpers と $uses ​

次に説明するコントローラの変数は、現在のコントローラの中でどのヘルパー、コンポーネント、モデルを 使うのかを CakePHP に伝える役割をはたします。これらの変数はもっとも良く使われる変数です。 これらを使うことで、 Controller::$components や Controller::$uses で与えられた MVC クラスはコントローラの中でクラス変数として (例えば $this->ModelName)、また Controller::$helpers で与えられたクラスはビューの中でオブジェクトへの参照として (例えば $this->{$helpername}) 有効になります。

NOTE

それぞれのコントローラはデフォルトでこのようなクラスをいくつか持っていて、使える状態になっています。 したがって、コントローラではすべてを設定する必要はありません。

コントローラはデフォルトで主要なモデルへアクセスできるようになっています。 RecipesController は $this->Recipe でアクセスできるモデルクラスを持っており、 ProductsController もまた $this->Product に Product モデルを持っています。 しかし、 コントローラが Controller::$uses 変数に追加のモデルを指定して、 それらが使えるようになっている時は、 Controller::$uses に現在のコントローラの モデルの名前も含めなければなりません。これについては、下の方のサンプルで説明します。

コントローラでモデルを使いたくない場合は、 public $uses = [] とセットしてください。 これでコントローラを使うのに対応するモデルファイルが必要なくなります。それでも、 AppController で定義されたモデルはロードされます。false を使うことで、 AppController で定義されていたとしてもモデルがロードされなくなります。

Changed in version 2.1

Controller::$uses は新しい値を持ちます。 それは、 false とは違った扱いになります。

SessionComponent と同様に、HtmlHelper 、 FormHelper 、SessionHelper はデフォルトで有効になっています。 しかし、 AppController で Controller::$helpers を独自に定義している場合、 HtmlHelper と FormHelper をコントローラで有効にしたければ、 それらを Controller::$helpers に含むようにしてください。 このマニュアルの後ろにある、それぞれのセクションを確認して、これらのクラスについて よく詳しく学んでください。

追加で利用する MVC クラス達をどうやって CakePHP のコントローラに伝えるのかを見てみましょう。

class RecipesController extends AppController
{
    public $uses = ['Recipe', 'User'];
    public $helpers = ['Js'];
    public $components = ['RequestHandler'];
}

これらの変数はそれぞれ、継承された値とマージされます。したがって、たとえば FormHelper や AppController で宣言されている他のクラスを、 再度宣言する必要はありません。

components 配列はコントローラで使う コンポーネント をセットします。 Controller::$helpers や Controller::$uses のように、 あなたのコントローラのコンポーネントは AppController のコンポーネントとマージされます。 Controller::$helpers のように、Controller::$components には設定を渡すことが出来ます。より詳しくは Configuring Components を参照してください。

その他の変数 ​

コントローラの変数の詳細については、 API ページで確認すれば、 ここで説明した以外の他のコントローラ変数についてのセクションがあります。

cacheAction 変数はフルページキャッシュの持続時間やその他の情報を定義するために使われます。 フルページキャッシュについてのより詳しい情報は CacheHelper のドキュメントを 読んでください。

paginate 変数は非推奨の互換性のあるプロパティです。 この変数を使って、 PaginatorComponent の読み込みと設定をします。 次のように、コンポーネントの設定を使うように修正することが推奨されます。

class ArticlesController extends AppController
{
    public $components = [
        'Paginator' => [
            'Article' => [
                'conditions' => ['published' => 1],
            ],
        ],
    ];
}

この章は、コントローラのAPIとそのサンプルの量が少ないかもしれませんが、コントローラ変数は、 最初からそれらを理解するのはとても難しいです。この章では、いくつかのサンプルと、 またそれらサンプルで何をやっているか、などと一緒に学習を初めて行きましょう。

More on controllers ​

Based on the CakePHP Cookbook. Content licensed under CC BY-NC-SA 4.0. Not affiliated with the Cake Software Foundation.